交渉を結ぶ際に気をつけたい3つのポイント【映画】ブラック・スキャンダル
ブラック・スキャンダルを見てきました
映画 『ブラック・スキャンダル』本予告【HD】2016年1月30日公開
あらすじ
1970年代、サウスボストン。アイリッシュ・マフィアのボスとして同地一帯を牛耳るジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー(ジョニー・デップ)に、FBI捜査官のジョン・コナリー(ジョエル・エドガートン)が接触を図ってくる。彼はFBIと手を組んでイタリア系マフィアを駆逐しようとホワイティに持ち掛け、密約を交わすことに成功。両者の連携によってイタリア系マフィアの勢力は弱まるが、その一方でホワイティは絶大な権力を持つようになる。(Yahoo映画より)
面白いなと感じたポイント
ちまたで言われているジョニーデップの演技力とかはさておき、絶頂から落ちていくFBI捜査官のコノリーのおかれている状況が興味深かったです。若干ネタバレを含んでしまうのですが、二つの組織を構造的に捉えると、はじめはお互いWin-WInで結んでいたはずの交渉が、いつからかパワーバランスが崩れていってる、ということがとても印象深かったです。
交渉や契約というのは、お互いの利害関係が一致しているときは機能するのですが、その利害関係が大きなものであればあるほど、リスクを孕むことは避けられない。お互いの状況が変わったり、パワーバランスが崩れた瞬間にかなり致命的なものになると感じました。ジミー側に関しては、その状況を想定し、脅迫などのカードをどんどん切っていったのに対し、コロニー側には最後まで切れるカードはなく、最終的には制御不能となってしまってい多様に感じました。
交渉の発端が、利害関係だけではなく、過去の友情、羨望などといった、感情的な要素を多分に含んでいた分、FBIのコロニー側が不利になったのではないだろうか。
最後に、感じたこと
すごく基本的な話になるかと思うのですが、日常生活のさまざまな場面においても取引、契約やアライアンスを結んだときの注意点として下記3つの点があげられるかと思います。
1、相手に利害関係を知り尽くしたうえで結ぶこと(うまい話には必ず裏があり、それがなんなのか、できるだけ理解しておくこと)
2、その際に情報がアップデートされる術を締結前に用意しておくこと(それが保証されない場合は、結ぶことすらが破滅を招くリスクがある)
3、時期がくればそれが変わる可能性が多いにあることを頭に入れ、いつでもその契約を見直す、破棄するカードを持っておくこと(タイミングを逸した瞬間にかつての味方がもっとも危険な敵になる)
あたりを気をつけないと、自分が痛い目を見るなと勉強させてくれる映画でした。