「セコイ」と評判のカラダファクトリーの巧妙な営業トークをレポートしてみる
本日初めてカラダファクトリーという骨盤整体に行き、気がついたら2ヶ月プランに申し込み、3万円近い料金を払いました。これから月に3回のペースで通うことになりそうです。全くそんなつもりはなかったのに、気がついたらなかなかの出費を意思決定をすることとなりました。
意思決定に至った心の動きを書き留めておこうと思いますので、カラダファクトーリーの社員さん、マーケティング担当の方、ぜひ販売にお役立てください。秀逸な勧誘トークにすっかりやられてしまい、正直悔しいので本当にこの投資に価値があったのか、レポートしていこうと思います。
カラダファクトリーに入店したきっかけ
佐々木希の看板が。
はい。入店のきっかけは、体のコリでも、広告でもなく、口コミでもなく、佐々木希の看板です。アンケート欄の来店理由に選択肢がなくて困りました。そしておじさん施術師の笑顔いっぱいの説明を受けているうちにあれよあれよと60分コースに申し込んでおりました。この段階ではカラダファクトリーがどんなサービスなのかもあまり理解しておらず、正直一回のマッサージくらいの気分でいました。
私のカラダの状態
今年30歳になる私ですが、肩こり、腰痛などを抱えているわけではありません。気が向けば2ヶ月に一回くらいマッサージにフラッと入るくらいで、いたって健康体です。同僚に整体の良さを啓蒙されても、「ふーん」というくらいでもともと興味はありませんでした。
肩こりや腰痛といった、具体的な痛みは出ていないものの、「背筋が悪い」「カラダの左右のバランスが悪く右の肩が下がっている」というちょっとした自覚症状はありました。
ただ健康に対する興味はちょうど高まっていたところだったのは事実です。というのも先日体重が自己最高記録を更新師、若い頃と同じペースでいるといかんなぁと衰えを感じていたところでした。そしてご多聞にもれず流行りの糖質制限ダイエットを行い、2ヶ月で6キロの減量に成功しました。
自分のカラダに何かを投資することで得られるリターンとしての心理的な充足感を感じて居たタイミングだったことや、健康診断後で意識が高まっていたことも、財布の紐をゆるくした原因の一つだったかもしれません。
巧みな営業その1:徹底した不安喚起
施術が始まると中年の施術おじさんが巧みなスマイルとともに、僕のカラダの状態をカウンセリングしてきます。自覚症状がさほどない僕に対しても「背骨がかなり曲がっちゃってますね」「凝ってますね」と 嫌味にならない程度にガシガシ不安を喚起します。
骨格の模型を使い、「どれくらい僕の骨が歪んでいるか」「どれだけ無理をしている状態か」を丁寧に説明してくれます。痛みがない状態なのであまりピンときてなかったのですが、「そんな状態だったのか」と不安になってきます。そして極めつけの一言。
骨格の模型を使い、「どれくらい僕の骨が歪んでいるか」「どれだけ無理をしている状態か」を丁寧に説明してくれます。痛みがない状態なのであまりピンときてなかったのですが、「そんな状態だったのか」と不安になってきます。そして極めつけの一言。
「今まで痛みがないのが奇跡ですよ」
まじか。奇跡だったのか。
痛みがない人でもここまで言われたら不安になりますよ、普通。
「年をとったら、痛みがいろんなところに出てきますよ」
まじか。けどこんなに曲がってたらしょうがないな、なんとかしないと。。という気持ちになってきます。この時点でおじさんのフィールドに引き込まれていたのでしょう。
その他にも、仕事内容・運動状況などなどいろいろなヒアリングを重ね、僕への訴求ポイントを探っている様子が伺えます。最終的に差してきた訴求ポイントとしては
・骨盤のゆがみなくなり、姿勢が整う
・将来的にどこも痛くならならずに健康に過ごせる
・趣味であるサッカー・フットサルのパフォーマンスが上がる
・首の血流を良くすることで、直感も冴え、仕事のパフォーマンスが上がる
あたりでした。自身の体験談も交えつつの巧みなトークはさすがです。
巧妙な営業その2:その場でわかる効果保障
トークだけだったら僕はその気にならなかったと思うのですが、施術ごとにどんどん体が軽くなり、いろんな部分の可動領域が圧倒的に広がっていくのを体感していると、おじさんの話を信じたくなっていくから不思議です。
まずは、首。筋肉が固まってしまっているという証拠に、首を捻ってみてどの程度視野が確保できているかを確認しました。そのあとマッサージを、骨盤矯正のあと再度同じ動きでどの程度の視野が確保できているかを確認すると、差は歴然。びっくりするくらい可動域が広がっています。正直、嬉しいのです。
「ほんのちょっとの施術でも、こんなに効果が出るんです。」
「ただ、これは一時的、何もしなければそのまま元に戻ります」
と、また恐怖のどん底に叩き落とされます。
このように圧倒的な効果保障、からのどん底への突落しのループを繰り返します。肩の可動域確認、前屈運動、後ろで手を組んでからだに負荷をかける運動などやればやるほど、「骨盤矯正すげえ」という気持ちにどんどんなっていくから不思議です。
施術が終わった後に、にっこりしながら一言。
「背が高くなりましたね(姿勢良くなってますね)」
お、おじさん、いいコピー持ってますね。
巧みな勧誘その3:サンクコスト理論
圧倒的に上手いなと思ったのがこの最後のポイント。
どん底に突き落とした後に、「骨盤のゆがみは、一定期間定期的に通えば完全に治せる」と救いの手を差し伸べるおじさん。完全に治してしまえば、あとは調整のマッサージだけで十分だと。
ただし、完全に治すまでは、かなりの頻度で通わなくてはならない。と悪魔の微笑みを見せるおじさん。
客単価を上げるために来店回数を上げさせる魂胆が見え見えなのにも関わらず、「ここでやめてしまったら、今まで投資した効果がなくなる」ということを何度も何度もすりこまれるため、定期的に通わなくては!という気持ちになっていきます。
僕としては1ヶ月に一回くらいのペースで調整すれば十分だと思うのですが、
「この効果が続くのは一週間のみ」「連続しなければまた振り出しに戻る」と言われてしまうと、根本治療するために、一定期間集中投資することを頭の中で納得してしまいます。
まとめ
「次は一週間後ですね」「一緒に頑張っていきましょうよ」などといった次回の来店やコースへの加入を前提としたマニュアル化されてるであろう営業トークに辟易しつつも、途中から最後には払ってしまうんだろうな〜とサンドバック状態に陥り、最終的にはまんまとその勧誘に引っかかってしまいました。今ならキャンペーン中ですから!というお決まりのクロージングを添えて来やがって。。。
正直言って悔しい気持ちでいっぱいで、このブログを書いてます。
ただ施術からの帰り道、かなり姿勢が良くなったことにウキウキですし、次の施術が楽しみなのも正直なところです。
★次はこの記事をどうぞ