アルジャーノンに豚の生姜焼きを

読んだ方が元気になるブログになるといいなと思います。

(大学生向け)インターンシップを戦略的に通過するためのスプレッドシートを作った

インターンシップの準備で大切なこと

よくあるインターンの失敗パターン

大学3年生、修士1年の方は夏のインターンシップの時期ですね。すでに幾つかの企業に応募して、ぼちぼち結果が出始めている時期ですかね。大学生とはいえ、サークル、研究、アルバイト、勉強、恋愛…なにかと忙しいなかで時間を見つけてエントリーシート書いたり面接に行ったりと忙しい日々を送っていることと思います。

 

こんな人はいないでしょうか?

 

5月ごろに「インターンは行ったほうがいい」という先輩からのアドバイスを聞き、なんとなくインターンの説明会にいったはいいものの、忙しくてエントリーシートにかける時間がない。準備を始めてみると思ったより時間がかかる。ついつい時間がなくなって、「ここは出さなくてもいいか」「そもそも夏休みにインターンをやる価値あったっけ?」などと迷い始めた…

 

超王手の大企業にばかりエントリーシートを出したものの、当然倍率も高いので玉砕し、「いや、やっぱこの夏は遊ばないと!」という結論に至った人もいるかと思います。

 

最近大学の後輩の就活の相談にのっているなかで、戦略的にインターンシップの準備を進めるにはどうしたらいいのか?というのが見えてきたので今回はその方法について書いてみたいと思います。

 

なぜこのタイミングでリソースをぶち込むべきなのか

そもそもこの時期に長期でインターンをやるべきなのでしょうか?答えは人によって違うとは思いますが、体育会の部活や研究など打ち込むべきものがあり、すでに夢中になれるものがある人はそちらに打ち込んでもいいと思います。ただ、現時点で大学時代に他人や企業に自信を持って語れるような実績のない方は、インターンを長期ですることをおすすめまします。

 

僕自身もインターンを通じていろんなことを学べたということや採用直結型のインターンが多いこと、年々内定が出る時期が早まっていることなども理由としてはありますが、それより何より大きな理由は、企業に選んでもらうための「競合優位」を確率しやすい時期だからということです。

 

全員が就活をしているわけでもないこの段階はっきり言って、「リソース投下量」でなんとかなる勝負です。リソースとは、エントリーシートを書いたり、OB訪問をしたりする時間など自分が持っている時間の投資だと考えてください。本選考のころになると、体育会系、学生生活一つのことにコミットしていた馬力が強い集団と戦わなくてはなりません。そういった集団と戦うときはどうしても持っている武器が違うため、いくらリソース注いだところで、なかなか差別化するのは難しい。

 

逆に言うと今であれば、まだそういった猛者たちと戦わなくてもいい時期なので、比較的企業から目をつけられやすいのです。

 

これは10年前の自分に向けて書いた記事でもある

10年前の就活を振り返ってみると、僕自身も1年間の留学経験があったものの、体育会系の学生や、大学生活を1つのことにささげたり、日本一を取っているような周りの学生に比べると、どうしても実績で見劣りし、それをコンプレックスにとらえてしまっていました。

 

ただ、無事社会人になり、事業会社での経験や、人事に転職してからの様々な中途採用に応募してくる方と面接をしていくと、大学時代の経験なんてたかがしれているのでそこまでコンプレックスを抱く必要がない、ということ気がつきます。

 

大した差がないからこそ、ちょっとした準備でファーストキャリア、人生が大きく変わるきっかけを手にすることができる、今はリソースを注いだときのリターンが大きいということを10年前の自分に声をかけてあげたいです。

 

「コンプレックスを抱いている暇があったら、行動量を増やせ」と。

 

計画を立てる上で気をつけたいこと

合格率を簡単に見積もってみる

まず長期のインターンシップに3社くらいオファーをもらってそれから考えたいな、と目標があったと仮定します。3社に合格、というだけではまだ具体的な行動が見えてきません。

 

ここで考えてほしいのが、自分の合格率はどれくらいなのか?ということ。例えばあなたが慶應大学の学生で電通インターンに行きたいとします。具体的な倍率はどれくらいでしょうか?

 

例えば電通インターンシップ2017 アイデアの学校を例にとって考えてみます。募集コースが3コースある中で、特別に技術やコピーライティングのセンスがいらそうなビジネス開発のBコースの募集人数は20名。超単純に大学の内訳で見積もってみると、東大/東工大/京大/一橋/旧帝大/早慶上智とかで各大学3名前後。院卒も含めると慶應の学部からは1-2人くらいでしょうか。

 

文系学部の学部の人学年が約5000人、そのうち(1)インターンに応募する人間が30% (2)電通に応募する人間がそのうち10人にひとりの10%、(3)Bコースへの応募が50%とすると(1)×(2)×(3)で75人くらいから1,2人ということですのでかなり確率の低い話だということが理解できるかと思います。このように自分のスペックと企業の人気度を客観的に見立ててみることが大切です。

 

ここで大事なのは、「じゃ受かるわけないわ」と白旗をあげることではなく、それくらい熾烈な戦いだということを意識するということです。合格数%の戦いに挑むのですから、それなりに工夫をし、周りと差別化しなくてはなりません。

 

企業の難易度でランクを分ける

今回は超大人気企業電通を例にとりましたが、ここだけ受けるという人も少ないかと思います。毎回上記のようなフェルミ推定をしてもいいのですが、シンプルにするために便宜上3段階の企業にランク付けをしてみます。

  • Aランク:かなり合格むずかしそう(同じ大学/同じサークルの先輩など属性の近い友達50人に一人受かる)
  • Bランク:運がよければ合格できそう(同じ大学/同じサークルの先輩など属性の近い友達 10人に一人受かる)
  • Cランク:おそらく合格できる(同じ大学/同じサークルの先輩など属性の近い友達3人に一人受かる)

インターンに受かるために必要なアクション数を概算する

例えば当初の予定通り、3社からオファーをもらいたいのであれば、

  • Aランク:10社
  • Bランク:13社
  • Cランク:5社

計28社への応募が必要になります。

「え?そんなにたくさん?」と思われた方が多いのではないでしょうか。

 

目標インターンオファー数1社に絞り込んだとすると、

  • Aランク:5社
  • Bランク:3社
  • Cランク:2社

計10社への応募で1社です。

 

ここまでくると、インターンに行くという目的を優先するのであれば、超人気企業のAランクのインターンばかりにばかり時間を投資していてはいけないということに気がつくと思います。

 

この状況をしっかりと理解した上で、「いや!自分は本当にいきたいと思うAランクの企業だけを受けるぞ!」と決意を新たにするのもいいですし、「おお、だとすると受かりそうなところを最低でも5社は見つけておこう」となるかもしれません。このように現実を把握した上で自分のリソースを配分の意思決定を行うことが「戦略的に動く」ということだと思います。

 

大事なことは、マーケットを見て自身の立ち位置を定量的に把握する。ということです。 

 

まとめ

次回は、具体的に日々の行動にどう落としこむか、について書いていきたいと思います。

 

具体的にどれくらいの企業に応募が必要で、どれくらいのペースで企業の発見とエントリーシートの提出をしなくてはいけないか?が一瞬でわかるスプレッドシードを後輩のために作りました。

 

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興味のある方がいらっしゃいましたら差し上げますので、@raditz_hy21までお気軽にメッセージください。

 

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