アルジャーノンに豚の生姜焼きを

読んだ方が元気になるブログになるといいなと思います。

【書評】本音で生きるために意識したい4つのこと

 

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

 

 

ホリエモンによる自己啓発本。著者は自己啓発本は好きではないようで、「やるやつはやるし、やらないやつはやらない」というスタンスです。本当に夢中になれる、没頭できることが見つかっている人間はこんな本を手にとっている時間はないし、こういった類の本を書くのはこれが最後、さっさと没頭できる何かを見つけてください、と言っています。

 

個人的な反省文のようになってしまうのですが、この本を読んで気をつけようと思った4つのことを紹介します。

自分の時間を生きる

他人に要求されるがままに自分の時間を差し出していると、忙しいように感じるかもしれない。けれど、それは目の前のことに没頭していないから、意味もなく忙しい気がしているだけだ。  そして、そもそもそんな状況が嫌ならなぜ変えようとしないのか。  結局、不満はあっても、現状を維持するほうがその人にとって「楽」だから、そうしているだけなのだ。

 

時間には「自分の時間」と「他人の時間」がある。今、自分が「自分の時間」を生きているのか、「他人の時間」で生きているのかを、常に意識しておくことが必要だ。その視点から見て、今のあなたは、どのくらい「自分の時間」を生きているだろうか。

 平日はどうしても仕事に時間を取られてしまい、自分のために時間を取れていない自分にとってはとても耳の痛い話でした。時間をかければ仕事はなんとか片付けることができるし、ある程度の時間がきたら「時間がないなかでやりきった」という満足感を感じることができます。

 

仕事の会食や、飲み会など、受け身でも時間が流れることについつい選択してしまいがちなのは、優先度が高いからではなくて、「楽」だからそうしいているだけなのです。

 

自分の人生でどれだけ「自分の時間」を過ごすことができるか、ということは人生の充実度に比例すると思うので、あらためて時間の使い方を見直さなくては…と思いました。

 

プライドはなくなったほうが、みんなに愛される。

こうしてプライドをなくそうとすると、慣性がついて、どんどんプライドがなくなる方向に進む。  一方で、プライドの高さに慣性がついて、どんどん、どんどん高くなる人もいる。そうして、すごく気難しいおじいさんや、おばあさんになっていく。こわばった表情のまま、一人でつまらなそうにしていて、誰も話しかけてこない。「あーあ、かわいそうだな」と思ってしまう。「プライドをなくせば、もっと楽になれるのに」「そんなこと気にしなきゃいいのに」と

外資系の会社に勤めていると、どうしても英語力の差を目の当たりにすることがあります。なかには自身の英語力が足りないことを目の当たりにするのが嫌な社員は、英語を必要とする仕事を避けてしまいがちです。短期的には自分の評価を守ることができるのかもしれませんが、長期的には価値の低い人間のまま同じところで足踏みしてしまう。

 

別に英語に限った話ではないですが、「わからない」「教えて下さい」が素直に言える人間を人は助けたくなると思いますし、助けてもらった分何かでお返ししなくては、その際に自分のバリューってなんだろうと自身を見つめ直すことにもつながり、一石二鳥だと思います。

 

サッカー日本代表の岡崎選手なんかは、その典型。小さなプライドを捨てて大きなリターンを得るということはかなり重要だと思います。

 

やる前からうまいやり方を必要以上に探さない

もっとも、僕はそもそも「やり方」なんてものはなくて、すべてが「トライアンドエラー」なのだと思っている。  ビジネスで成功するためには、思いつく限りのことを次々とやってみるしかない。  僕もビジネスとして小さなアイデアを次々に試し、うまくいくものだけを残すようにしていた。「トライアンドエラー」の繰り返しの上、いくつかの事業が当たった。  結局、やり方とかセンスではなく「トライアンドエラーをどれだけ続けるか」ということだと思うのだ

自身は一歩目が非常に遅い性格のため、これも耳の痛い話です。なにも考えずに特攻する人を見てもっとうまくやればいいのにと思う一方で、やってみないとなにも見えてこないことに関してはあまり時間をかけて考えすぎず、潔く小さく始めてみることが大事だと思います。

バランスをとることをやめる

まず、バランスを維持したまま、新しいことなどできるわけがない。現状を変えることなく、物事のいいとこどりをしようというのは不可能というものだ。  心躍る体験を味わおうとすれば、そのために費やす時間も必要になるし、失敗のリスクもある。物事はすべてトレードオフであり、例外はない

私は「なにかを捨てる」ということが極端に苦手で、「あれもしたい」「これもしたい」となってしまい、どれも中途半端となってしまうタイプの人間です。新しくなにかを始めようとするのであれば、つねに「始めることで、なにができなくなるか?」ということを考え、失うものを天秤にかけたうえでGO,NOT GOをつけていかないといけないとなと思います。

 

昔読んだ本、エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするにも同趣旨のことが書かれてましたが、わかっちゃいるけど実践が難しいんですよね。

 

なんか自己反省ばかりになってしまってが後味が悪いのですが、読み終わった後感じたことは次の4つです。

Leaning まとめ
  1. 自分が「他人の時間をどれだけ過ごしたか」「自分の時間をどれだけ過ごしたか」を定期的に振り返る
  2. 意図的にプライドを捨てることで、大きなリターンを得る
  3. やり方について考えすぎる前にトライアンドエラーの回数を増やす
  4. 新しく何かを始めたり、時間を使ったりしている時にはつねに「これによってなにを失っているか」を考え、それでも続ける価値があるかを考えたうえで行動する。

 

1時間程度でサクッと読めるため、「いつもなにかに追われていて自分の時間がとれない・・・」「本当はやりたいことがあるんだけど我慢している」という方にオススメです。